ファッションデザイナー伊藤卓哉「ひとことエシカル＃５」

「あ」という気づきと「うん」という納得。様々な商品や話題を通じてエシカルをテーマとした情報発信を行っている”あうんエシカル百科店”。

今回は、廃棄されている車のエアバッグをデザインの力で新しいバッグに生まれ変わらせる、ファッションデザイナー伊藤卓哉さんにお話をうかがいました。

「あっ」という気づき

皆さんが車に乗って事故に遭ったときのために、ものすごい研究してエアバックが作られているんだけど、この技術、装置は本来使われてほしくないもの。（インテリアデザイナーとして）使われてほしくないと思いながらモノを作ったことがない。ファッションと真逆で、すごく尊い仕事だと思った。

「うん」という納得

エアバッグは車種やメーカーによって様々。廃棄エアバッグはそれがバラバラに集まってくるので、一つずつカットしなければいけない。それを（コストをできる限り抑えるために）量産工場で作ってもらうのが一番難しかった。結果、すごく軽く丈夫なカバンができた。ファッションは、かっこいいと思って買ってもらうのが一番嬉しい。実はエアバッグから作られているんだ、って後から聞いて「あ、そうなんですか」と更に喜んでもらえる、それが目的。