人気セレクトショップのバイヤー兼デザイナーだった日坂さとみさんがゼロウェイストの勉強会に出て衝撃を受け、ペットボトルからとれる再生ポリエステル糸を使って、既存のアパレル靴業界の常識をたくさん破って、それまでの靴づくりの半分ぐらいのシンプルな工程で作ったら、履き心地満点のデザインの自由度が高い、長く愛される靴ができた、というエシカルストーリーを、お届けします。
始まりはゼロウェイストの志。普段使いで長く愛される靴を。
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マイボトルを持ち歩こう、と心がけていても、なるべくペットボトルのジュースを買わないようにしても、どうしても出てしまう家庭のプラスチックごみ。プラスチックごみは量も多く、ごみとして捨ててしまうと燃やすのにもまたエネルギーを消費するので、資源ロスとエネルギーロスのダブルの損失になるという、大きな社会問題です。そんなプラスチックを燃やすのではなく、集めて再生ポリエステル糸にして靴を編み、社会へ戻し、問題解決の一助にしようという取り組みが、ファッション性の高い靴を作る、オッフェンOffenです。
再生プラで気さくにモード。さまざまな独自の工夫。織り上げる製法ならではのデザイン性。
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再生ポリエステル糸のいいところは、伸縮性と耐久性、つまり靴に向いているのです。靴底もオリジナルで作っていて、摩擦に強いシリコン素材。型紙の形に機械で織り上げて成形されたものを縫い合わせる製法のため、生地のごみがでません。靴のどの部分にどの柄を出すか、デザイナーがおもいっきり自由に腕をふるえます。写真のような色の切り替えや柄、ニットのようなフリルなど、この製法ならではの長く愛される高いデザイン性も魅力のひとつです。
履き心地だけでなく、デザインが好きというファンも多く、一度に2〜3足買って帰るファンも少なくありません。それは履けるシーンの多様性をきっちりデザイナーが思い描いているから。毎日履いても疲れない、汚れたら洗える、オフィスにも、パーティーにも、デートにも大活躍です。
「楽ちん」が魅力。靴を履いてないような感じ。丸洗い可能。
対面接客をしているお店のスタッフの方にお話を聞きました。
お客様の声は、「楽ちん」「軽い」「フィットする」「靴を履いていないような感じ」という履き心地に対する評価が多いそうです。ペットボトルのリサイクル糸で編み上げたボディは、皮やキャンバス地などと違い、程よい伸縮性があるので、初めて履くときから馴染みが良いのです。
「持ち運びも便利なため、旅行等に重宝する」「ガシガシ洗えるので白でも遠慮なく履ける」などの声も多いのだとか。実はオッフェンOffenは外側だけでなく、中敷を外して、中も外も両方洗えるように設計してあります。つまり、とっても気持ちよく履けるストレスの少ない靴なのです。
靴は、ウェブショップで買うには勇気がいるアイテムでもありますが、この伸縮性のおかげで多少前後のサイズまでカバーできるとバイヤーも太鼓判を押します。
せっかく買った靴が型崩れしないで長く履けるようにと植物性のシューキーパーもついてきます。
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プラスチック生まれだからこその機能性
パッケージにも環境配慮が効いています。水で洗えるぐらいの耐久性を持つ再生紙と一本の靴紐で作られていて、持ち帰った後、何を入れて使うか考える楽しさのおまけつき。植木鉢や野菜を入れるお客様もいるそうです。
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制作、販売、全工程のロスを少なく。
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皮や布を裁断して作られる靴と違い、ペットボトルをリサイクルした糸で、始めから型紙通りの形に織り上げる「Offen」は、ほとんど端材が出ません。シーズンが終わり在庫処分だからといってせっかく作った靴を捨てるようなこともしません。B品やサンプルなど、訳あり品も少しお安く、イベントなどでお客様の元へと旅立って行きます。
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訳あり品やチャリティー以外の理由ではセールを一切行っていません。シーズンごとに毎年写真を撮り下ろし、新しいコレクションを発表し、過去のコレクションも魅力を引き出し続けます。最新の型と過去の型を同じように第一線として扱い、原則プロパーで(値引きをせず)売り続けます。これはファッション業界では異色のやり方。流行や消費のサイクルが早いファッション業界そのものへの投げかけにも繋がっています。
プラスチックゴミを再生させるという社会課題を解決しながら、気持ちよくオシャレな靴が履けて足元のエシカルを満喫できるオッフェンOffen。エシカルに関心のあるみなさま、ぜひ一度はお試しください。
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