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2023.07.16

一口飲めば、魅惑の森林旅行。木で酔う「フォレストジン」

日本草木研究所は、全国の里山に眠る植生の「食材としての可能性」の発掘を行う研究機関。そんな研究所から、日本の未利用木材を有効活用する香木酒「フォレストジン」が誕生しました。。ボタニカル原料の100%が国産野生香木という取り組みは、日本初の試み。
目指すは、日本の植物達が当たり前に食に関わる日常の実現です。

日本の木材を食べる!?

スギ・ヒノキ・ナラの間伐材を中心とした、日本初・原材料”100%(※1)”が国産野生香木のクラフトジンです。

原材料の100%に国産野生香木、スギ・ヒノキ・ナラ・ネズミサシ・ハイビャクシン・コウヤマキ・カラキ(琉球シナモン)が使用されています。それぞれ山梨県、和歌山県、埼玉県、沖縄県の山の木材が利用されていて、7種の魅惑の香木のうち60%が間伐の作業を行った際に伐採される間伐材です。そして、材料の一部は日本草木研究所自らで収穫しています。

(※1)ベーススピリッツ部分を除くボタニカル成分の100%

その後の蒸留では、酒造りは佐賀県の楠乃花蒸溜所とともに行っています。ジンの発祥の地であるオランダから輸入された蒸留器を使用し、6種類の香木を最適な状態で、手作業で蒸留します。

間伐材から盛り上げる林業の活性化

日本の国土は7割が山ですが、木材自給率は41.8%と低く、多くの国産間伐材が、その価格の低さ故に市場に出ることなく放置されています。単に間伐材を使用するだけでは本質的な国産木材の需要創出には繋がっていきません。そこで、日本草木研究所では日本全国の林業従事者と直接取引する中で定めたフェアトレード価格に準じ、余剰間伐を正規価格で取引することで林業従事者を支援し、日本の林業の本来的な意味での活性化を目指しています。木材フェアトレードを目指す上で、現在価格の約50倍の高価格での買取を目指し、将来的に「林業利回り」への貢献を目標としています。

木がもたらす人体へのいやし

木に含まれる「フィトンチッド」という芳香成分には、精神安定効果があるという研究があり、ラットの睡眠時に木の香りを嗅がせると心地よい睡眠時に現れるα波という脳波が20~30%増加すると言われています。木の匂いはストレスで現れる精神的発汗を抑え、心拍数も安定するため安眠が得られるという研究報告も。

その他にも、森林には脳の前頭葉の活動が沈静化し、脳活動がリラックスすると言われていたり、副交感神経活動を昂進してリラックスさせ、交感神経活動を抑制してストレスを軽減する、ストレスホルモンであるコルチゾール濃度を低下させ、ストレスを減少させる、免疫能のうち、ナチュラルキラー細胞の活性を高め、抗がん機能を増強する効果などが見込めると言われています。

突き抜ける森林感

まるで深い新緑の森の中で深呼吸した時のような圧倒的な「森林感」を味わえるフォレストジン。ヒノキの枝葉から抽出する鼻を抜ける青いフレッシュな香りや、杉の林檎を思わせるたおやかな芳香、そして神事でも利用される高野山の霊木コウヤマキの酸味ある後味。ハイビャクシンとネズミサシは和製ジュニパーベリーとして機能し、スパイシーで華やかな風味が引き立ちます。

【飲み方】
・ジン1を炭酸水を4で割ってシンプルに香木達の香りを楽しむ。
・ジン1を冷たい緑茶4で割り、奥深い緑の香気を楽しむ。
様々な使い方をお楽しみいただけます。

【容量】「FOREST GIN 大 」(写真左) 「FOREST GIN 小 」(右)
大500ml 小100ml ※実際の商品では瓶の中に杉は入っておりません
【原材料】ヒノキ、スギ、ナラ、コウヤマキ、ネズミサシ 、ハイビャクシン、カラキ
【原産国】日本

お酒は20歳になってから。

日本草木研究所(合同会社山伏)https://nihonkusakilab.com/

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