トップ > 記事一覧 > 2025年大阪・関西万博のパビリオンにて阿蘇の草原の茅が使用されます!
2024.04.13

2025年大阪・関西万博のパビリオンにて阿蘇の草原の茅が使用されます!

 2025年4月、「2025年日本国際博覧会」(略称:大阪・関西万博)が開催されます。会場となるのは、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲。大規模な万博は、2005年の愛知万博以来、大阪での開催は1970年の「大阪万博」以来で実に55年ぶりの開催となります。シグネチャーパビリオンのひとつで建築家・隈研吾氏が設計・小山薫堂氏がプロデュースする「いのちをつむぐ(EARTH MART)」のパビリオンでは、阿蘇の草原の恵みの一つである素材“茅”が屋根に大胆に使われます。

 茅は、屋根を葺くための材料の総称で、かつては日本全国で見られましたが、現在では草原が減少した結果その産地は限られ、阿蘇や御殿場、北上川の河口など全国でも僅かになってしまいました。万博のパビリオンでは阿蘇をはじめ全国5か所の草原で刈られた茅が使われ、里山の暮らしにあった営みの循環を表現します。

阿蘇グリーンストックでは、茅の産地の草原保全を通して、パビリオンで表現される循環型社会に貢献します。今回の阿蘇の茅の採用に際して、建築家の隈研吾氏にインタビューを行い、茅を使用する意図や思いについて伺いました。

今回のパビリオンは単純に建物として見るのではなく、パビリオンを構成する素材にはそれぞれにふるさとがあって、そこには人と自然の営みやサイクルがあるところまで感じとってほしいと思っています。さらにこのパビリオンは会期後には、別の場所で再び茅葺きとして再利用される予定です。その使われる過程まで織り込んだデザインにしました。

プロジェクト概要

阿蘇の草原再生に関する寄付額の増加や野焼き支援ボランティアの増加を目的に、草原の新たな価値創造や効果的な情報発信などのプロモーション事業を行っている。

主な取り組み内容(一部)

・   阿蘇の草原の魅力、守るべき価値など、草原に関する情報の発信

・   草原の資源を活用した商品/サービスの開発(売り上げの一部を草原保全活動費へ)

・   阿蘇の草原維持に積極的に取り組む企業・団体を支援する「阿蘇草原応援企業サポーター認証制度」の運用

・   野焼き支援ボランティア管理システムの開発

関連記事