創業134年。風流堂初の女性社長によるプロジェクト。日本三大菓子処、松江で100年続く伝統銘菓を未来へつなぐ挑戦。
有限会社風流堂(島根県松江市)は、10年越しのリニューアルとなる日本三大銘菓「山川」の特小サイズ『山川古今』の販売を開始する。
松江藩の茶人大名、松平不昧公の御好み菓子を、風流堂2代目が復刻した銘菓「山川」
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銘菓「山川」は、松江藩の茶人大名であった松平不昧公が好んだお菓子を、大正初めに2代目が復刻した打ち菓子。しっとりとした口当たりと、後を引かない甘さが持ち味で、日本三大銘菓の一つとなっている。
『山川古今』名前の由来
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古(いにしえ)から今(いま)へ。今までも、これからも長く続いて欲しいという想いを込めて、名付けられた。
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『山川の本舗である風流堂は、改めて松江にて100年続く伝統銘菓にフォーカスし、松平不昧公より続く松江の和菓子文化をつないで参ります。今回、10年越しに考えていた山川のリニューアル版発売にあたり、気持ちを新たにし、身が引き締まる思いです。』
不昧公御好み「山川」とは
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「山川」は江戸後期の茶人大名松平不昧公が京都の紅葉の名所高尾の美しさを詠まれた「散るは浮き、散らぬは沈む紅葉(もみじば)の、影は高尾の山川の水」という歌を引き歌にして作られたお菓子で、その景色を赤と白が対になった打ち菓子に写している。
赤を紅葉に、白を川(水)に見立て、時季により赤白を上下にしたり、白を間にはさんで浮かぶ紅葉と沈む紅葉で秋の移ろいを表現したりといった事を、茶席で楽しまれたと伝えられている。
また不昧公は、山川の断面をも自然の景色に見立てたと伝えられている。そのため「手で割って頂く」という事を大切にされていた。
不昧公が好まれた「山川」はそういった物語性や趣の深さを大切にした伝統銘菓。
「山川古今」を作った理由
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『山川』一枚入りは紅白で縁起が良く、茶席菓子としてのご用命のみならず、米寿など節目のお祝い事などにも多く使われている。
一方で、従来の山川は、はがきサイズほどの大きさで、食べきれないと言われるお客様もいるとのこと。これは茶席で供される一人分のお菓子の大きさが、時代とともに変化している事も大きく関わっているとも考えられている。
”見直したい”と考えながらも、”伝統を踏襲したい”という思いに心が揺れ、試行錯誤し、今回の本格的な発売開始に至るまで10年を要した。『山川古今』は、松江の伝統銘菓として、不昧公が大切にされた山川の物語性を受け継ぎながらも、箱サイズで7×7センチと手に取りやすく、召し上がりやすい大きさに調製された。
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【お問合わせ先】
風流堂広報担当 池田・内藤
〒 690-0021 島根県松江市矢田町250-50
TEL:0852-21-2344