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2024.01.05

大正14年に植えられたソメイヨシノを使った「森のタンブラー SAKURA」

アサヒグループのアサヒユウアス株式会社は栃木県さくら市と協力し、エコカップ「森のタンブラー SAKURA」の新デザインを開発した。1925年(大正14年)に植えられ、2021年から始まった県道拡幅工事に伴いやむを得ず伐採されたソメイヨシノを活用している。

 「森のタンブラー SAKURA」はソメイヨシノの老木を55%使用。2023年3月に発売した第1弾デザインは同社ECサイトでもすぐに完売するほど好評だったため、今回新たなデザインの第2弾を開発した。桜モチーフは踏襲しつつ、さくら市役所で販売しているトートバッグにも使われているデザインを採用することで、市民により親しみを持ってもらえるようにした。1月5日以降さくら市内の「道の駅きつれがわ」にて数量限定で販売する。

同社ECサイトでは第1弾デザインの「森のタンブラー SAKURA」を1月上旬から数量限定で販売する。

 また1月7日に開催される栃木県さくら市主催の「さくら市二十歳の集い」では、第1弾デザインの「森のタンブラー SAKURA」がさくら市から参加者に贈呈されることが決定。

 栃木県さくら市の「早乙女(そうとめ)の桜並木」は「とちぎ景勝百選」にも認定され、桜の名所として多くの方々に親しまれてきた。「森のタンブラー SAKURA」に使用した桜は、県道新設時に町の発展を願って1925年(大正14年)に地元の青年団が中心となり植えたもの。2021年から始まった県道拡幅工事に伴い、やむを得ず伐採されたソメイヨシノの老木を活用した「森のタンブラー」を開発することで、資源を有効活用するとともに、市民や観光客に愛されてきた桜の存在を記念品として残す。

 栃木県さくら市には、アサヒグループ食品やニッカウヰスキーの工場もあり、アサヒグループにとってゆかりの地。今回、伐採されたソメイヨシノを使って「森のタンブラー」を開発することで、未利用資源を有効活用するとともに地域の活性化を後押ししていく。

 

 「森のタンブラー」は“使い捨て”という消費行動自体を変革することを目標とし、“使い捨てしない”飲料容器としてアサヒビールとパナソニックが2019年に共同開発したリユースできるエコカップ。2023年は、綿花の収穫後に廃棄される枝を使った「森のタンブラー 伯州綿」や倒木した屋久杉を使った「森のタンブラー 屋久杉」、剪定後に廃棄する梨の枝を使った「森のタンブラー 梨(RE)BORN 松戸」などを開発し、持続可能な資源利用に取り組んできた。

 アサヒユウアスはアサヒグループにおける新たなサステナビリティ事業を展開する会社として、2022年1月に設立した。今後もステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、地域の社会課題解決を目指していく。

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